アトリエより 編集者のブログ
「負の影響」8月の新刊を校了にして、ほっとする間もなく、次の本の作業を進めています。
それ以上に、やはり、仕事したいんでしょう。 ところで、最新号の『新文化』(2023年8月3日付 第3475号)に、気になる記事がありました。 初めて著作を出版した新人作家に対し「ブックセラー」誌がアンケートをしたところ、ストレスや不安など「負の影響」が大きかったと答えた人が半数を超え、良い体験だったと答えた著者は、わずか22%だった、とのこと。 どきっとしました。 コミュニケーションは十分に取っているつもり、むしろ丁寧すぎ細かすぎ、「そんなことまで説明しなくても…」と自分を戒めているくらいですが。 メールの文面がくどくどしてはいけない。 そう思って、しかし結果的に不躾に、切迫したようなメールになっている…… せっかくの出版の機会。 そう願ってはいるものの、受け止め方は人それぞれ。
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ブログ再開久しぶりにブログを更新します。 この数か月、「嬉しい悲鳴」ではありますが多忙に過ぎ、加えて、思いがけない事故で大ケガをしたりして、いまだに仕事の遅れでご迷惑をおかけしております。しかしこれ以上、ブログもSNSもだんまりを決め込むわけにはいかず……… 意を決して(?)再開です。 8月は小社の期末、2018年12月に事業承継・法人化してから5期目の決算を迎えます。 この1年の出版界全体の状況として、(1)2022年初秋から返品が増大。そして閉店する書店がますます増加。建替・再開発による閉店もありますが、コロナ禍の影響も広く深いことを感じずにいられません。(2)同じ頃から、用紙・印刷の経費が何度かにわたって値上がり。運送費も。コロナさえ脱すればと思っていたのに戦争とは、全くもう! でも要因はそれだけではないので、今後も好転は望めないことは覚悟しないと、といったところです。 出版したいと思う本の傾向からして、会社のサイズはできるだけ小さく保つことを考えていました――たとえ苦しくても、侮られることがあっても。全体状況を考えるとそれは確かに正解なのですが、ただし、仕事の遅れでご迷惑をかけるのは良くない。改善を急ぐべきなので、6期目は次の5年に向かっての基礎を作りたいと思っています。(片桐) |
ニュースレター sports 2023年1月6日配信号明日 1月12日はスキーの日! 先週配信したニュースレターsports版、「スキーの日」にちなんだ記事がありますので、再掲します。 配信ご希望の方はどうぞ下記からお申込ください。
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ニュースレター music 2022年11月18日配信号あけましておめでとうございます。 同時に、配信済みの前号をこのブログにアップしていくことにしました。 今年もゆったりペースでお送りしてまいります。
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新刊2点 お取扱い書店一覧音楽と舞踊に関する新刊が2点、同時に刊行されます。
厳しい状況にもかかわらず、そして2冊とも超・専門書であるにもかかわらず、予想外に多くの書店さんからご注文を頂きました。 本が店頭に出てくるのは、発売日の11/24以降です。 最新の在庫の情報は、お店に直接お問い合わせ下さい。
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バルトルド・クイケン氏 2022来日公演コンサート活動がようやく盛んになってきました。 小社刊『楽譜から音楽へ』の著者バルトルド・クイケンさんが来日、11月~12月に姫路・東京・大阪・橫浜で演奏されるので、お知らせします。
【書籍の詳細情報はこちら】
■姫路「バルトルド・クイケンと仲間たち」 ■東京「バルトルド・クイケンと仲間たち」 ■大阪「バロック・フルート リサイタル」 ■横浜「J.S.バッハ:フルートソナタ全曲」
【橫浜公演チラシ】 |
『「記録の神様」山内以九士…』 著者・室靖治さんに聞きました山内以九士(やまのうち・いくじ)の評伝が好評です。著者の室さんに、改めて、今の心境をおうかがいしました。 Q)発売(6/30)から2ヵ月経ちましたが、各紙で紹介記事が出て、大変な反響ですね。本が出る前と後で、心境の変化はいかがですか?
達成感で脱力していたのですが、片桐社長から「むしろこれからですよ」と言われ、「ええ~?」(笑)。この本を一人でも多くの野球ファンに知っていただこうと、さっそく気持ちを切り替えました。SNSでは新たにインスタとツイッターを始めました。本に書いていない小ネタも満載ですので、ぜひご覧ください。
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第4期の終わり2018年12月に道和書院の事業を承け継いでから、この8月で4期目の締を迎えようとしています。 順調に伸びていた事業でしたが、第2期半ばの2020年3月にコロナ禍に遭遇。なぜかその直後、ちょっとした体の不具合も発覚したため、この2年ほどは新刊の刊行を抑え、最低限の仕事のみを優先させる日々でした。 コロナの出口が見え始めた昨年秋、遅れてしまっていた企画をそろそろ形にせねばと、ようやく動き始めました。 今年の出版界は、4月頃からでしょうか、コロナの打撃がますます露わになってきた観があり、そしてまさかのヨーロッパでの戦争。原材料の高騰で、制作面でもひときわ厳しい状況になっています。 正直にいえば、せめてコロナ前にあと2、3年は欲しかった。そして体の不調など気にせず思い切り仕事できる期間も。そうすればもう少し、会社としての体力がついていたはずだ、という思いはあります。 ただし生来、順境よりも逆境に強い性格。我ながら、その点は実にありがたい。さて、9月からの第5期。どんな1年になるでしょうか。 (片桐文子) |
悪夢の誤植誤植とはなぜか、新しい本ができあがって嬉しくて、にこにこしながらページを繰っている時に限って、ぴかりと光るように存在を主張する。 誤植の神様、などというものは居ないとは思いますが… 今回の新刊(ハイニヘン)、内容には関わりがないのですが、たいへん派手な、最高にみっともない、誤植が一つ、ございます。 いかにもありがちな、製作の最終行程での誤植発生。 編集者生活30年(!)、ありがちな、笑い話になるようなミス、しかしこれまでは辛くも免れていたミス。 ご購読の方には大変申し訳ない次第ですが、この誤植ゆえの返本、交換は致しかねますので、ひらにご容赦願いたく…
【山梨県某所にて。南天の花が綺麗でした】 |
ハイニヘンの本邦初訳、発売日が決まりましたハイニヘンの『通奏低音奏法』、編集作業もようやく峠を越しました。 諸般の事情の一つに、ハイニヘンの原著そのものが、多数の譜例も含めて誤植がたいへん多く、修正のために予想以上に手間取ったことがあります。 そしてもう一つは、解説・付録・人名索引等、本編以外の比重の大きい翻訳書のため、「全訳」の部分を推敲し磨きあげる過程で、それと連動して、解説や付録の内容・表記も見直していく必要がありました。最終的に、総頁324ページのうち「全訳」は220ページ、その他はすべて久保田慶一先生の編・著で、まさに労作の名にふさわしい本です。 誤植について、ハイニヘンの名誉のためにひとこと。 ちなみに出版者シラーは、ハイニヘンのこの本の2年後にマッテゾンの『新設のオルケストラ』を出版しています。シラーをはじめ、数多の出版者が音楽史で果たした役割に思いを馳せ、共感と興味をかきたてられます。(誤植が多いのは遺憾ではありますが、ただこの本の場合、著者校正のないまま出版しなければならなかった編集者にも、同情の余地が多分にあります。そのくらいハードルの高い、音楽家ならではの、演奏現場に即した内容だからです。) 諸般の事情の三つめは(言い訳がましいですが、まだ続きがあります)、この翻訳書には、実は2冊分の内容が込められることになったから、です。 ハイニヘンはおそらく、短期間で書き上げて(?)誤植が多く残ってしまった自分の初めての著作に対し、忸怩たる思いを抱き続けたにちがいありません。後年、この本の増補改訂版とも言える『作曲における通奏低音』を、今度は自費出版しています。それは彼が46歳で早世する前年のことで、もしかしたら体調も悪いなか、なんとしても出版したいと命を削るようにして執筆・校正をしたのかもしれません。 実はハイニヘンの「主著」として後世に名高いのはこちらの方なのですが、しかし、1,000ページに迫る大著を邦訳出版するのは現実問題として難しい。そこで、前著の『新しい通奏低音奏法』のほうをプロトタイプと捉え、まずはハイニヘンという人物と音楽論を知ってもらうことを主眼に翻訳出版をしようということになりました。 ただし、後年の著作でどのような増補改訂が為されたのかは誰しもが興味を持つところ。そこで、久保田先生が「解説」の多くを費やして1711年版と1728年版を比較検討し、増補改訂のポイントを整理して、ハイニヘンの音楽観の変化を明瞭に示して下さることになりました。2冊分の内容が込められることになった、というのはそういうわけです。 「付録」には、ハイニヘンが2冊の著作で実例として取りあげた、2曲のカンタータ(チェザリーニとアレッサンドロ・スカルラッティ)を全曲、掲載しています。ハイニヘンの指示に基づいて、チェンバロ奏者の平野智美さんが、さらに創意を加えてリアリゼーションして下さった楽譜です。特にスカルラッティのほうは名曲!だそうです。ぜひ、実際に弾いてみてください。 |
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