アトリエより 編集者のブログ
音楽の新刊とパサージュのこと「本の町」東京 神保町の共同書店パサージュに、新刊の『シェレメーチェフ家の農奴劇場』森本頼子(著)を搬入しました。 パサージュ(PASSAGE by All Reviews)は、一棚一棚に店主がいる共同書店です(プロデュース:仏文学者 鹿島茂氏)。 道和書院の棚では、ここ数年の新刊をすべて、ジャンルに関係なく、ひと棚で見ることができます。 棚の番地は、入って左奥、テーブルの手前の「ギヨーム・アポリネール通り9番地」。 画像は、パサージュのfacebookの投稿より借用させて頂きました。
|
版元からの献本・謹呈について迷いつつ、一度、書いておきたいと思ったこと。
とくに、音楽界は狭い。 正直に言えば、それだけ発売当初に売れてくれれば、どんなに助かることでしょう。 道和書院は「書籍の売上」だけで成り立たせている、つまり購読者のお志を受けとって、事業を続けている出版社です。 小さな会社なので、発送の手間もばかになりません。 一方で、その本の著者には、割引はありますが有償で、お渡ししています。 ご恩のある方々への失礼無礼は心苦しく(「献本がない」とご立腹の向きもあり)、SNSの「インフルエンサー」の応援も頼れない(むしろ献本がないと批判的になったりする)、その不利はかなりのものと承知しております。 もしも、ご不快や残念な気持ちを持っている方がおられたら… どうぞご理解・ご容赦を賜れば幸いです。 具体的に書評を考えて下さる方からは個別に連絡を頂いており、それはもちろん喜んで、お送りしております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 |
『同じ月を見あげて』新刊
彼らに対しては、いつも正直に、率直に、本心からの言葉と態度で向き合わないと、信頼を得られない。 率直で嘘の無い文章を書くのは、レトリックを駆使するよりも、実は難しいかもしれません。
|
バレエを真の芸術に ーノヴェールの願い昨日 4/29 は、ジャン・ジョルジュ・ノヴェールの誕生日でした。 1727年、パリ生まれ。 1810年、サン・ジェルマン・アン・レにて死去(83歳)。 18世紀中ごろに起こった「バレエ改革」に大きな役割を果たしたダンサー・振付家・舞踊理論家です。 アントワネット妃のもと、パリ・オペラ座のメートル・ド・バレエも務めました。 モーツァルト(1756-1791)を彷彿させる、旅から旅への激動の人生。 その多忙な日々のなか執筆された「舞踊とバレエについての手紙」は、1760年の初版刊行後またたくまに各国語に翻訳され、その後の舞踊の歴史を変えました。 ノヴェール自身も増補・改訂の筆を止めることなく、死の前年にも新しい版が出版されています。 舞踊をもっと美しく、もっと表現力の豊かな「芸術」に! 行間から立ちのぼるノヴェールの、執念とも言える情熱が、読む者の心を揺さぶります。 ノヴェール生誕を記念する「4月29日 国際ダンスデー International Dance Day」について: https://www.international-dance-day.org/ |
新刊ができました『同じ月を見あげて --ハーモニーで出会った人たち』 東京世田谷の就労継続支援の施設「ハーモニー」で心の病の人たちを支えてきた、新澤克憲さんの著作です。 30年に及ぶ活動のなかで出会ってきた、忘れられない人、今も一緒にハーモニーで時を過ごしている人… 精神疾患の患者さんはコワイというイメージがありますが… 小社ではこれまで、「スポーツ・健康」と「音楽」を専門ジャンルとして、出版活動を続けてきました。 なぜ拡張? いろいろ理由はあげられるのですが… それは、これから出す本で表現していけたらと思っています。 「障害」を扱っていく、ということではなく… そのような根源的な問いを、さまざまな角度から思いめぐらす本を。 |
2023年の出版市場1月25日付で、「2023年出版市場(紙+電子)は1兆5963億円で前年比2.1%減、コロナ前の2019年比では3.4%増 ~ 出版科学研究所調べ」と題する記事が、HON.jp に掲載されました。 https://hon.jp/news/1.0/0/46198 小さな出版社で、特定の領域の学術書を扱っている小社のような出版社でも、出版界の大状況とちゃんとリンクしているのは、不思議なくらい。 ・紙の書籍の市場は、相変わらず微減を続けているが、コロナ禍以前に復旧している。 コロナ禍で、「これからは電子だ」と雪崩のように電子化に向かう気運がありましたが…… 紙か電子かについて、わたし自身は、本の購入は紙の本が9割。1割が電子といったところでしょうか。 電車の中では、電子はありがたい。 ただ、電子で買って、あとで紙を買い直す、ということも時々おこります。 話題の本、情報のチェックなら電子で十分ですが…… |
2024年のはじめに令和6年、新しい年の元旦に、能登半島の震災の報に接しました。 「新年おめでとうございます」とご挨拶するのが躊躇われるようなお正月でした。 被害の甚大さ、被災された方々の悲嘆の声に、言葉もありません。 被災地に一刻も早く必要な支援が届きますように。 ***** 小社では昨年、下記の書籍を刊行することができました。 【スポーツ・健康科学】 『健康論 -大学生のためのヘルスプロモーション』電気通信大学健康・スポーツ科学部会(編)
『楽譜の校訂術 -音楽における本文批判:その歴史・方法・実践』J.グリーア(著)高久桂(訳)
|
神保町ブックフェス2023今週末、10月28日・29日の土日に、「本の街」東京・神保町でブックフェスティバルが開催されます。 この数年に刊行したほとんどの書籍(スポーツも音楽も)を展示・販売しております。
■店頭の様子 ■PASSAGE 内の道和書院の棚 ■棚主紹介ページ
【ブックフェスの概要】 本の街の本まつり |
スポーツ分野の新刊2冊秋は来るのか来ないのか。
『体育の学とはなにか』林洋輔(著)は、8月末に同志社大学(京都)で開催された日本体育・スポーツ・健康学会で初お披露目となりました。 (学会販売所にて。初日の昼に、現地入りした他社の営業担当の方が送って下さって、感激しました)
野外での「冒険プログラム」で、身体を動かし、知恵をしぼり、「仲間」と一緒になってサバイバルする。 後半の事例研究は読み応えがあり、風景構成法(LMT)に見られる子どもの変化は、素人目にも明らか。 『キャンプセラピーの実践』関連記事↓
|
パイプオルガンの国際コンクール第9回 武蔵野市国際オルガンコンクールが開幕しました。 https://www.musashino.or.jp/iocm/1002196/
小社は特別協賛として、ささやかながらサポートをさせて頂いております。
『オルガン奏法』
選りすぐった企画と、気迫のこもったチラシ(!)で有名な武蔵野市民文化会館。 古楽関連の公演を聴きに出かける機会も多いですし、パイプオルガンはなじみの響き。 盛会を心から祈りつつ、わたしもできるだけ伺うつもりでいます。 |
全42件中 1~10件目を表示