電子書籍の配信開始、など


前回のブログからいつのまにかふた月が経っていました。

猛暑、コロナウィルスの感染爆発(第5波)、「東京2020」オリンピック開催、二つの台風のあとの豪雨災害と、多事多難な夏…… 
ウィルスや自然の猛威で思いがけない厄災に見舞われた方々がたくさんおられることでしょう。心よりお見舞い申し上げます。
困難をなんとか乗り切っていけますように。

 

道和書院のこの2ヶ月は………

 

6月下旬、新刊の『サッカーピラミッドの底辺から』(後藤貴浩著)が出ました。
それが大変好評で、広告、書評、SNS、等々、さまざまな動きがありました。
書評記事は今後もいくつか予定されていて、楽しみに待っているところです。

 

7月は暗転。昨年来のコロナ禍の影響が、明らかになってきました。
大学のテキスト採用が減少していることは4月~5月の動きで承知していましたが、7月はそのテキストの販売残を含めて、例年にない数の返品がありました。
書店がいかに疲弊しているかをひしひし感じます。

しかし返品が多いのは、それだけ、小社のここ数年の新刊の市場在庫が増えている(店頭に置いて頂いている本が増えている)という証左でもあります。
同じ返品とはいえ、個々の分析をしながら、ポジティブに捉えるところ、今後に活かすところを見極めているところです。

 

そんなこんなと並行して、6~8月は、ここ数年の懸案に取り組んでいました。

電子書籍の制作・配信と、サイトのスマホ対応工事です。

 

サイトのスマホ対応は、もっと早くすべきでしたが…… 
2019年末、サイト運営のご担当者にかなりの無理をお願いしてショップ機能を追加し、それに伴うあれやこれやでけっこう消耗してしまいました。
当分は本の企画制作のほうに力を注ぎたいと、気になりつつもそのまま放置(反省)。
やっと、スマホで見て頂きやすい画面になって、ほっとしています。
利用者の方々には、長らくご不便をおかけしました。

 

電子版については、「専門書は商売にならない」のが定説。
私自身は、テキスト主体の実用書を中心に、電子版も活用しています。
でも、写真や図表の多い専門書は、電子版を購入して後悔する(紙の本を買い直す)ことが多々あり。
小社の本はぜひとも紙をお勧めしたい、です、が、時代の流れに沿って、まぁ、やってみるかと重い腰をあげました。
正直なところ実験の意味合いも強く、ここ数か月の配信の動向を見て、今後、電子版の配信をどう組み立てていくか、決めたいと考えています。

この夏に電子版の配信がスタートしたのは、下記の3点です。
主要な電子書店、公共図書館等で配信しています。ご興味がおありの方は、検索してみてください。

バルトルド・クイケン『楽譜から音楽へ』(リフロー型)
日本オルガニスト協会監修『オルガンの芸術』(フィックス型)
後藤貴浩『地域生活からみたスポーツの可能性』(リフロー型)