新刊ができました


スポーツ(+体育+健康科学)の分野の新刊ができました。

体育哲学をご専門とする林洋輔氏(大阪教育大学)の456ページの大著『体育の学とはなにか』です。

内容の詳細は、下記の小社オンラインショップの販売ページをご覧ください。
https://douwashoin-books.shop/items/64c4649bf5e140007c7371ef

 

林氏は、すでに2014年に小社より『デカルト哲学と身体教育』を上梓されています。

わたしはその頃はまだ道和書院におりませんでしたから、当時の編集・出版の様子を知らないのですが、道和書院に移って以来、既刊書をできるかぎり読んできた中で、最初期に読んだ1冊が林氏の『デカルト哲学と…』でした。

あのデカルトが「体育」に関わっていたのか!という興味からですが、なにしろ未知のスポーツ分野、これ以上ないほど硬派の学術書。読み通せるかなぁと我ながら危ぶみつつ、しかし新鮮な内容に引き込まれて最後まで一気読みしてしまいました。

今回、思いがけず2冊目の企画のお話があったとき、何よりもその気宇壮大なテーマに驚き、それに真正面から取り組もうという著者の気概に、なんというか… ひとことで表現するなら、感動しました。

それならば。
出版社としてできることは、内容をできるだけ洗練させることはもちろん、その気概にふさわしい形を考えること。
美しく力強い、哲学書として造本しよう。
というわけで、当方も真正面から取り組みました。

体育の学問について、その始まりから現在まで、16の専門領域があるという幅広い研究のありようを、編集作業を通じて学ぶこともでき、感謝しております。


久しぶりの上製(ハードカバー)・角背。
思い切りのよい単色の装幀は、デザイナーの高木達樹さんの創意です。(片桐)




『デカルト哲学と身体教育』についてはこちらを:
https://douwashoin-books.shop/items/6369f854c15c5a70fa06343a