新刊ができました


『同じ月を見あげて --ハーモニーで出会った人たち』

東京世田谷の就労継続支援の施設「ハーモニー」で心の病の人たちを支えてきた、新澤克憲さんの著作です。
ウェブ連載の記事を拝見し、ぜひ本にまとめたいとお願いして、実現しました。

30年に及ぶ活動のなかで出会ってきた、忘れられない人、今も一緒にハーモニーで時を過ごしている人…
精神障害の当事者と「共に過ごした時間」が、あたたかな眼で、生き生きと描かれています。

精神疾患の患者さんはコワイというイメージがありますが…
生真面目すぎて、繊細すぎて、優しすぎて。そういう人が多いように思います。
かれらの本当の暮らしや思いを知ってほしい。そのような願いを込めての出版となりました。

小社ではこれまで、「スポーツ・健康」と「音楽」を専門ジャンルとして、出版活動を続けてきました。
今回の本は、ジャンルを拡張する新しい一歩となります。

なぜ拡張? いろいろ理由はあげられるのですが…

それは、これから出す本で表現していけたらと思っています。

「障害」を扱っていく、ということではなく…

人間のウエルビーイング(心身ともに健やかな、よい在り方)とは?
病気になっても障害があっても、人として健やかでいることはできる

そのような根源的な問いを、さまざまな角度から思いめぐらす本を。
そう願っています。