愛する人の早すぎる死
悲嘆の底から歩みだした9人の物語
| ■著者 | 鈴木 剛子 |
|---|---|
| ■発行年月日 | 2026年11月8日 |
| ■体裁・総頁 | 四六判並製・240頁・定価 2,420円(本体 2,200円) |
| ■ISBNとCコード | 978-4-8105-3604-1 |
| ■価格(税別) | ¥2,200 |
■内容紹介
「最愛の人を失って、世界が崩壊した。」
事故、突然の余命告知、震災、テロ……
若くしてパートナーとの死別を経験した8名の当事者と、同じ経験をもつカウンセラーが紡ぐ、9つのグリーフ・ストーリー。
自身のアイデンティティすら揺らぐ実存の危機に直面したとき、人はどう生きるのでしょうか。
生きる意味を問い、新しい旅へと向かった9人の姿は、人間のレジリエンスと無限の可能性を示しています。
死別を経験した人にも、その人を支えたい人にも、希望と励ましを届ける一冊です。
■本文より
グリーフとは、一般的に「深い悲しみ」と理解され、「恐怖」や「不安」まで感じるとは思われていません。しかし若くして配偶者/パートナーを失った人が経験するトラウマ的グリーフは、むしろ「恐怖」とか「不安」に近いのです。そして早すぎる死別に伴うグリーフは、一時的な感情の問題などではありえず、「想定の世界の崩壊」という実存の危機であり、当事者は生涯をかけて取り組むべき課題を背負うこともあります。(はじめに)
■目次
はじめに1 若くして配偶者/パートナーを失うということ
2 それでも、人は人生を立て直していく
第Ⅰ部
Case 1 崩壊した世界から立ち上がる
――発病わずか三週間で夫を亡くした心理学者の道のり
Case 2 人生の舵取りは自分でする
――二〇代、海外の事故でフィアンセを亡くす
Case 3 自分自身をいったん失って、作り直す
――東日本大震災の復興に尽力した夫を四〇代で亡くす
Case 4 トラウマの残影と「出会い直し」
――不在のあいだに起こった自宅階段の転落事故
Case 5 生かされて、そこに何か意味があるなら
――妻の死後にキリスト教に出会い、聖職者に
Case 6 分かち合い、寄り添う
――グッド・グリーフ・ネットワークを立ち上げる
Case 7 レガシーを引き継ぐ
――米国同時多発テロで三一歳の夫を失う
Case 8 生きていてほしかった
――3.11東日本大震災で夫と故郷のすべてを喪う
第Ⅱ部
Case 9 新しい旅立ち
――私のグリーフ・ストーリー
あとがき
■著者・訳者紹介
国際基督教大学教養学部卒。グリーフ・カウンセリング・センター(GCC)代表。グリーフ・カウンセラー、死生学およびグリーフ学の教育者。麗沢大学、桜美林大学社会人講座、山梨英和大学の非常勤講師を歴任。日本自殺予防学会、International Work Group on Death, Dying & Bereavement 会員。大学卒業後、日本語教師、外資系企業役員を務める。夫との死別をきっかけに実業界を引退。カナダの King's University Collegeに留学(2000)、死生学・グリーフ学の専門課程を修了(2002)。Huron University College 大学院神学部修士課程修了(2004)。
帰国後、グリーフ学の普及とグリーフ・カウンセリングの実施を目指してGCCを設立。ロバート・ニーメヤー教授をはじめ多数の海外講師によるワークショップを主催し、専門分野の最新情報の導入に努める。
訳書:ロバート・ニーメヤー『大切なものを失ったあなたに――喪失をのりこえるガイド』(2006、春秋社)、共訳書:ショーン・シア『自殺リスクの理解と対応――「死にたい」気持にどう向き合うか』(2012、金剛出版)。
[上記内容は本書刊行時のものです]







