【スポーツ】3月の新刊①
『レルヒ 日本にスキーを伝えた将校』〈増補新版〉出来ました


朝日新聞「天声人語」で紹介された波乱万丈のレルヒ評伝。
「レルヒ後」の高田の人びとの尽力を描いた新しい章を加え、全体を再構成・新組みとした増補新版ができました。

「あの敗戦、その挫折、この困窮――。
映画かドラマの脚本を書いてみたくなるほどの
波乱に満ちた後半生ではないか。」(天声人語 2019.2.7)


オーストリア・ハンガリー帝国の参謀将校として軍事視察のために来日、しかし根っからのスキー好き・豊富な指導経験を買われて、日本軍のスキー講習を行うことになったレルヒ。
わずか2年の来日ですが、講習は非常に系統だったもので、それが日本にスキーが根づく基盤となりました。

帰国後まもなく第一次世界大戦が勃発、最前線で戦うレルヒを襲ったのは、君主の逝去、そして祖国の瓦解という悲劇でした。
失意のレルヒを支え、スキーの普及に力を注いだ高田の人びとの姿も、増補新版ではより鮮明に描かれています。

【新潟県上越市・金谷山にそびえるレルヒ像】

【没後に遺族から高田に寄贈された、レルヒ遺愛のデスク(上越市・日本スキー発祥記念館所蔵)】


【日本スキー発祥記念館の展示。講習中のレルヒの姿】


【増補新版の表紙】