音楽の新刊とパサージュのこと


「本の町」東京 神保町の共同書店パサージュに、新刊の『シェレメーチェフ家の農奴劇場』森本頼子(著)を搬入しました。

パサージュ(PASSAGE by All Reviews)は、一棚一棚に店主がいる共同書店です(プロデュース:仏文学者 鹿島茂氏)。

道和書院の棚では、ここ数年の新刊をすべて、ジャンルに関係なく、ひと棚で見ることができます。
https://x.gd/vLEya

棚の番地は、入って左奥、テーブルの手前の「ギヨーム・アポリネール通り9番地」。
目印は… 「猪瀬直樹さんの棚」。その下です!

画像は、パサージュのfacebookの投稿より借用させて頂きました。



この『シェレメーチェフ家の農奴劇場』は、音楽書としては久しぶりの新刊となります。


農奴を起用した劇場 と聞くと、なんだか陰惨な感じがしますが…
歴史はそう単純ではないということをこの本から改めて学びました。


芸術文化が花開くのは良くも悪くも一代では無理なので…
19世紀の「国民オペラ」の隆盛に向けて、さまざまな胎動があったのだと思いました。


歴史を深堀りする醍醐味というのか、ここからいろいろな方向に、探究のイマジネーションが広がっていく…
良い研究、良い本です(自画自賛ではなく、著者の仕事のことです)。


著者の森本頼子さんは博士課程のときから存じ上げています。
ご努力が実を結んで、わたしはとても嬉しいです。