ノヴェール「舞踊とバレエについての手紙」
(1760年)

全訳と解説
■編著者 森 立子
■著者 ジャン=ジョルジュ・ノヴェール
■訳者 森 立子
■発行年月日 2022年11月24日
■体裁・総頁 A5判並製・292頁
■ISBNとCコード 978-4-8105-3009-4
■価格(税別) ¥4,000

■内容紹介

バレエの歴史を変えた舞踊理論家の主著、完全新訳。


ダンサー・振付家に必要な知識と、舞台作りの実践的な方法をまとめ、刊行後すぐに各国語に訳されて大きな反響を呼んだ書。
全訳に詳細な注、解説、年表、地図、索引等。

■目次

はじめに(森 立子)・参考図版
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ノヴェール「舞踊とバレエについての手紙」(1760年)全訳

第1の手紙[バレエの創作について]
第2の手紙[バレエの創作に際して守るべき諸規則]
第3の手紙[主要部分と付随的部分の配置について]
第4の手紙[主要部分と付随的部分の配置について(続き)]
第5の手紙[メートル・ド・バレエに必要な他の知識について]
第6の手紙[メートル・ド・バレエの勉強]
第7の手紙[初期のバレエの欠点]
第8の手紙[オペラにおけるバレエについて]
第9の手紙[顔の表現について。仮面の不都合]
第10の手紙[思考,および魂の動きと身振りとの調和について]
第11の手紙[ダンサーの体の構造について]
第12の手紙[ダンサーの体の構造について(続き)]
第13の手紙[舞踏記譜法について]
第14の手紙[著者のバレエについて]
第15の手紙[著者のバレエについて(続き)]

(訳注)四角カッコのサブタイトルは、ノヴェール自身がのちに増補改訂版(1807年)で追加したもの。内容理解の手がかりとして補記した。
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解説(森 立子)
1.ジャン=ジョルジュ・ノヴェール,その生涯
2.『舞踊とバレエについての手紙』の反響と複数の版
3.『舞踊とバレエについての手紙』の論点

地図・年表・主要参考文献
あとがき
人名・事項索引

■著者・訳者紹介

【著者】
ジャン=ジョルジュ・ノヴェール(Jean-Georges Noverre, 1727-1810)
バレエ史上最も重要な舞踊理論家のひとり。ダンサー・振付家としてヨーロッパ各地で活躍。ウィーンでは子供時代のマリ・アントワネットの舞踊教師を務め、のちにパリ・オペラ座のメートル・ド・バレエに抜擢される。リヨンとシュトゥットガルトで出版された本書『舞踊とバレエについての手紙』は、刊行後すぐに大きな反響を呼び、各国語に翻訳された。

【編著・訳】
森 立子(もり たつこ)
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(音楽学、東京藝術大学)。現在、日本女子体育大学ダンス学科教授。専門は西洋舞踊史、音楽史。主な著書・論文に、『バレエとダンスの歴史 欧米劇場舞踊史』(共著、平凡社、2012年)、「身体への視線:ノヴェールとダンサーの身体」(『日本女子体育大学紀要』第45号、2015年)、「ノヴェールにおける『アクシオン』の意味」(『舞踊學』第26号、2003年)他。主な訳書に、ジル・ド・ヴァン『イタリア・オペラ』(白水社、2005年)他。