臨床スポーツ心理学
アスリートのメンタルサポート
■著者 | 中込四郎 |
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■発行年月日 | 2013年8月 |
■体裁・総頁 | A5判上製 288頁 |
■ISBNとCコード | 978-4-8105-2125-2 C3075 |
■価格(税別) | ¥3,400 |
■内容紹介
アスリートは、アスリートとして活躍すること(現実適応:パフォーマンスの向上)と自分らしく生きること(個性化:パーソナリティの発達)という、時には同時には解決しがたい二つの課題を抱えている。また、周囲のアスリートに対するイメージや期待が、競技活動のエネルギーとなっていく者もいれば、本来の生き方を見失ってしまうアスリートを生み出すこともある。このようなアスリートが抱えるストレスや課題に対し、臨床スポーツ心理学の立場からサポートしていく方途を、さまざまな事例の分析を通じて探る。
[著者プロフィール]
中込四郎(ナカゴミシロウ):1951年山梨県韮崎市生まれ 博士(体育科学)・臨床心理士・認定スポーツカウンセラー・スポーツメンタルトレーニング指導士。東京教育大学大学院体育学研究科修士課程修了。北海道教育大学教育学部助手、講師を経て、現在、筑波大学体育系教授(体育・スポーツ心理学、スポーツカウンセリング論担当)。筑波大学スポーツクリニック・メンタル部門ならびに筑波大学心理相談室心理相談員、国立スポーツ科学センター客員研究員、等で心理臨床活動を行っている。(本書刊行時のデータ)
■目次
序章 アスリートの心理サポート第1章 臨床スポーツ心理学の方法とその展開(その1)
第2章 臨床スポーツ心理学の方法とその展開(その2)
第3章 内界探索型メンタルトレーニングプログラムの開発
第4章 内界探索型メンタルトレーニングの検討
第5章 チームスポーツへのグループ箱庭の適用
第6章 メンタルトレーニングとカウンセリングの連携
第7章 アスリートが語る「身体」の治療的意味
第8章 運動部活動での不適応を抱えたアスリートの特徴
第9章 アスリートの相談事例に見られる「自己形成」の特徴
第10章 スランプに陥ったアスリートの相談事例
第11章 夢を介した競技引退アスリートのサポート事例