「記録の神様」山内以九士と野球の青春

■著者 室靖治
■初版発行年月 2022年3月刊行予定
■体裁・総頁 四六判並製・240頁予定
■ISBNとCコード 978-4-8105-2142-9 C0036
■価格(税別) ¥2,200

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■内容紹介

奇人・変人・記録の虫

野球の「記録」に生涯を賭けた男の決定版評伝

 

日本プロ野球界で「記録の神様」と呼ばれる人物は複数いる。
その一人が、山内以九士(やまのうち いくじ 1902-1972)である。

「第一世代の直木松太郎が野球記録を「科学の対象」にし、第二世代の広瀬謙三、山内以九士が記録を「科学そのもの」に高め、宇佐美徹也、千葉功の第三世代は先人の努力の上に、記録を「芸術品」に仕上げた……」
1995年の週刊ベースボール「ヒューマン・パーク」にはこう書かれている。直木に師事し、宇佐美、千葉らを育てたのが山内である。

島根県松江市の名家に生まれた山内以九士は、少年時代に野球の虜となった。
テレビはもちろんラジオもなかった時代に、新聞報道をたよりに野球のルールや記録の探究にいそしみ、慶應義塾大学で直木松太郎に師事。1936年(昭和11年)に「日本職業野球連盟」(プロ野球)が誕生した際には、山内が米国のルールブックを翻訳・日本向けに編集した『最新野球規則』が用いられた。

公式記録員として作りつづけた精確無比のスコアカード、米大リーグの関係者からも絶賛された「レコナー」(打率早見表)など、その偉業は多くの尊敬を集め、生前から野球殿堂入りの話はあったが本人が固辞。没後の1985年(昭和60年)に関係者の尽力により殿堂入りを果たした。

85年を超える日本プロ野球の歴史を詳述した本は多数あるが、この期間を記録の側面から追った資料はほとんどない。
家業をつぶし、家族に大迷惑をかけ、奇人・変人を自他ともに認めた山内だが、彼がいなければ日本プロ野球の公式記録は今日なかったと言っていい。

山内以九士の生涯をつぶさに追いながら、彼が生きた日本野球の青春時代を生き生きと描きだす貴重な書。

 

■目次

■著者・訳者紹介

山内以九士の孫。
1967年兵庫県生まれ。都立武蔵高校、千葉大学法経学部卒。90年に読売新聞社(現・読売新聞東京本社)に入り、富山支局、生活情報部、福島支局、人事部、読者センターなどを経て現在は編集局配信部でオンライン担当。
趣味は鉄道と古書店巡り。