デカルト哲学と身体教育

■著者 林洋輔
■体裁・総頁 A5判上製 280頁
■本体価格(税別) 4000円
■ISBNとCコード 978-4-8105-2128-3 C5301
■初版発行年月 2014年3月

■内容紹介

フランスの哲学者ルネ・デカルト(1596-1650)における心身関係論・身体論・教育論を体育学・体育哲学の視点から読み直す画期的論考。いわゆる「心身二元論」に対する従来の批判を再吟味することによって,体育学におけるデカルト受容のあり方を根本から捉え直す。また,身体論の再検討をふまえて、デカルトにおける身体教育(体育)論ならびに「教育者デカルト」の成立に向けた,一つの問い方ないしテキストの読み方を提示する。

[著者プロフィール]
林 洋輔(ハヤシ ヨウスケ):筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程修了,博士(体育科学)。筑波大学体育系研究員・国士舘大学体育学部付属体育研究所特別研究員を経て現在大阪教育大学教育学部保健体育講座専任講師。専攻は体育・スポーツ哲学,デカルト哲学のほか近年は20世紀フランスの哲学者ピエール・アドを中心とする「精神の修練Spiritual Exercise」研究、また戦前の生理学者・思想家である橋田邦彦の思想研究にも関心を寄せている。共著に『たくましい心とかしこいからだ――身心統合のスポーツサイエンス』(大修館書店)など。日本体育学会浅田学術奨励賞,同学会若手研究者奨励賞、身体運動文化学会若手研究者奨励賞各賞受賞。 (2016.8 現在)

■目次

序章 予備的な考察

第1章 身体教育における主体の心身関係

体育哲学(原理)およびデカルト哲学の研究史を踏まえ,デカルトの心身関係論を再考する。従来まで等閑視されがちであったデカルトにおける「実体の合一」および「心身の合一」の実質を検討し,デカルト哲学における心身関係論のエッセンスを原典テキストにもとづき精確に再構成する。

第2章 〈デカルト哲学における身体〉再考

「機械としての身体」と総括されるデカルトの身体観だが,本章では彼における未完の著作『人体の記述』に対しても詳細な考察を及ぼし,彼の身体観に対する新しい捉え方を示す。

第3章 デカルト哲学における〈身体教育〉への指標

「デカルト哲学における教育思想」の端緒として,そして「デカルト哲学における身体教育論」の成立を探る試みとしてデカルトを読み直す試みが行われる。他者との関係のなかで主体が様々な身体運動を習得していく過程を,デカルトの著作における内在論理に即して明らかにしていく。

結章 まとめに代えて

 

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